A子

これは架空の話です。

実在する人をイメージしていますが、思い出話ではありません。

空想というか妄想です。

妄想するのは得意なのですが、文章にするのは至難の業ですね。

帰省

久しぶりにA子を見かけた。

30年ぶり?あいつはいつまで経っても若いなぁ。

よくみると娘だった。本物は隣。

年相応で安心した。

A子は中学の同級生。

地元に住んでいる時は、時々みかけた。

結婚して隣町に引っ越すと会わなくなった。

地元に帰る時はキンチョーする。

A子の娘が近づいてくる。ウチの息子に声をかける。

高校の同級生らしい。何という偶然。

ホレるなよ。

A子は俺に気づかず行ってしまった。

息子は女の子のことを話したがらない。

A子の娘の名前を聞いたが教えてくれなかった。

A子のことを話したら教えてくれるだろうか?

そこまで息子に話す勇気は、まだ無い。

夏休みの部活帰り

A子が自転車に乗っていた。

急いで追い越す。

チェーンが外れた。

「大丈夫?」声をかけられてドキドキする。

チェーンを直す。手が真っ黒。

A子が見ていた。

「最近、電話してこないね。」

「兄貴、怖いからな。」嘘ではない。

A子はいつもB美と一緒。

ひとりでいるのは珍しい。

チャンスなのに話題がない。

「あついねー、アイス食べる?」

「おごり?」

部活帰りに寄り道。

入道雲がモクモクしている。

夕立にならなければいいなぁと思う。

花火大会

部活の合宿で学校に泊まる。

今日は隣町で花火大会。

屋上から良く見える。

A子を誘ってみた。

「B美も連れて行くね。」

そうなるわな。

3人でコソコソ屋上に行く。

すでに先客がいたようだ。

A子と一緒に見た花火。

B美も一緒に見た花火。

C男も、D也も、E恵も、F代も、みんなで見た花火。

夏休みの思い出。

先生が花火を持ってきた。

後輩も誘って校庭に集合した。

ひとり一本ずつの花火大会。

あっという間に終わってしまった。

告白

A子とは違う高校。

通学途中で会うことはない。

勇気を出して電話してみる。

お母さんが出て、ちょっと安心。

A子に代わってもらうも言葉が出ない。

ウジウジしながら付き合ってくれと言ってみる。

「ムリ」

「ムリ」って何?

恋愛対象として見られないらしい。

かと言って、仲の良い友達でもない。

結局、フラれただけ。

会わない環境が救われる。

あれから30年。見かけても声をかけることはない。

A子に聞きたいことがある。

電話してみようか?

兄貴、怖いけど。

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